歯科のアンチエイジング（抗加齢歯科治療）

抗加齢医学とは？

抗加齢医学というのは、従来の医療が対象にしていた「病気の治療」から「健康な人のさらなる健康」を指導するプラスの医療で、究極の予防医学です。
元気に長寿を目指す理論的・実践的科学ともいえます。

疾病の医学」と「プラスの医学」

エイジングの原因

当院では抗加齢歯科治療を取り入れています。

当院では“お口は全身の入り口”との考えから、口元から全身に向けて行う抗加齢歯科治療をご提案しています。まずは現在の身体がどのような状態なのかを把握します。多くのケースでは毛髪ミネラル検査を行い、全身の状態をチェックします。例えば口腔内に銀歯が多くあり、それらが起因して不調をもたらしている場合は、検査によって明らかとなります。抗加齢歯科治療では、まず原因の特定を行い、そして原因をきちんと除去し、回復・向上を促すサポートを行う、この3つのフェーズを経て健康増進を実現します。

お口と全身との関係

お口の健康は身体の健康に関係しています。

口腔（こうくう）即ち、口というのは全身の健康やQOLに深く関与していて、食べる、味わう、飲む、話す、といった人間の根本的欲求を司る機能のほかに、呼吸や喜怒哀楽の表情を作るなどにはかかせない器官でもあります。

さらに、歯の喪失、歯周病、口臭、味覚障害、口腔乾燥症で老化を自覚することが多く、口腔は眼とともに全身の老化を早期に体感する臓器であるとともに、身体機能の維持にも大きく影響しています。

たとえば、咀嚼（噛むこと）は大脳皮質の運動野を刺激することが知られており、最近では記憶力との関連も示唆されています。また、咀嚼（噛むこと）・咬合（噛み合わせ）により、脳における血流量が増加するほか、全身の代謝も促進されます。

唾液は口腔内の洗浄や食物の溶解、消化のほか、抗菌作用や粘膜保護作用など、健康を維持する上で極めて重要な役割をしています。老化の自覚はQOLを低下させ、ひいてはメンタルヘルスの面にも影響を及ぼし、口腔以外の身体機能が正常であったとしてもその生活が豊かであるとは限りません。

従って、抗加齢医学の実践において、歯科の役割は大きく、「口からはじめる抗加齢」こそが非常に重要な要素といっても過言ではありません。

近年、口腔粘膜細胞を用いた遺伝子診断も歯科の新たな医療分野として検討されていて、このような検査により生活習慣病や癌、アルツハイマー病に羅患する危険性を、ある程度予測できる時代が訪れています。

すでに歯科医療は口腔内の治療だけにとどまらず、医科との連携をもふまえた新たな予防法としての抗加齢医学の実践が可能となるであろうし、その期待は大きいのです。

重金属とエイジング：重金属汚染から身体を守る→歯科医の役割

メタルフリーが健康な体を作ります。

重金属とは、白金、金、銀、銅、鉄、鉛、クロム、カドミウム、水銀、亜鉛、ヒ素、コバルトなどで、人体に必要不可欠なものと悪影響を与えるものがあります。

水銀は歯科材料の主流として１００年程前から使用されてきたアマルガムに含まれていますが、汚染問題や優れた材料の開発によりいまでは殆ど使用されていません。しかし既にアマルガムが充填されている患者は相当数に及びます。

ニッケル・コバルト・クロムなどの金属は、酸化されやすく不安定なため、唾液や咬合で溶出しやすく、微量でも人体に蓄積される可能性があります。微量で長期にわたり蓄積された重金属汚染では、特徴的な症状もなく生活習慣病などとして発症するといわれています。

不安定な金属は酸化されやすく、体内に蓄積されるとフリーラジカルの産生が促進され、エイジングを促進する原因になります。フリーラジカルは人間に身体をさびさせ、エイジングを早めるもので、活性酸素はその代表格です。

治療法：

１．重金属の検出：

抗加齢サプリメント

「毛髪検査」→

体内のミネラル蓄積度を推測する
水銀、鉛、ヒ素などの有害物資を把握し、人間に必要な必須ミネラルの過不足を把握する。

不足しているもの→食事、サプリメントにて補う。食事指導、サプリメントの処方蓄積している有害物質→体内から排出

２．重金属の体外排出：

口の中の金属充鎮・補綴物を除去し、身体に良いものと交換する。
アマルガム・重金属の詰め物、冠→セラミックやハイブリッドに交換する。

食物繊維を多く含んだ食物の摂取により尿や便として排出する。たくさんの水分を摂取することにより尿や汗として排出する。重金属の排出を促すシステインを含んだアミノ酸を摂取する。
鉄と結合する能力があり活性酸素を取り除く作用のあるラクトフェリンなどをサプリメントとして取り入れる。
キレーション療法：キレート結合により金属を体外に排出させる。

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